同時に、形や大きさ(継続的に神輿を担いで行く上でどれくらいの人数が必要か)等で慎重を期すことでもございます。
当社では豊富な知識を基に、お客様のご要望をお伺いしながら、新しい神輿の仕様を立案させていただいております。
新しい神輿の仕様が決まりましたら、熟練の専門職人が丹精込めてそれぞれの部位を製作いたします。
神輿の種類
屋根延型神輿・白木造
屋根延型神輿・漆塗品
破風屋根型神輿・漆塗品
神輿超特級品・白木造
三社型神輿
飾りミニ神輿
神輿の製作工程
1.木地製作
お客様がお求めの形や大きさに合わせて、屋根・台輪・胴・囲垣・鳥居・勾欄・枡組などの木地を製作いたします。
2.彫刻製作
神輿の仕様に合わせて、胴回りの彫刻を熟練の彫刻師が製作いたします。画像の神輿は超特級品(総彫品)ですので、胴回りの他、台輪・鳥居等に欅の彫刻が施されております。
3.金具製作
神輿の錺金具を製作するため、出来上がった木地に合わせて型紙を製作。鏨などを駆使し、型紙に合わせた真鍮板に柄を刻んでいきます。また、台輪や蕨手・大鳥の胴などは鋳物師が製作いたします。
4.メッキ付け
出来上がった錺金具は磨きをかけた後、パーツ毎に金メッキや銀色のメッキを付けていきます。仕様により、吹返しや蕨手は差し分けメッキとなります。
5.漆塗り
金具製作に必要な型紙を取り終えた後、木地は漆師の元へ。屋根(塗神輿の場合は台輪も)は、下塗りを行い、その後布地を張ります。塗り・研ぎの工程を数回繰り返し、最後に上塗りを施し、完成となります。
6.金箔押し
塗上がった漆に、この道40年以上の箔押師が神輿の仕様に合わせて、金箔を押します。1枚毎に綿で押さえて乾燥させ、刷毛などで丁寧に仕上げていきます。
7.組立て
メッキを付けた鋳物や錺金具、彫刻を胴・台輪・屋根などに取付けます。台輪・胴・枡組などを組立てた後、屋根を乗せ、柱の締まりや全体のバランスなどを調節します。
8.完成
大鳥・小鳥・風鈴・瓔珞を組立て、飾り紐や本坪鈴・駒札などの装飾品と合わせて飾り付けて、完成となります。
神輿製作の流れ
打ち合わせ内容:
①神輿を漆塗品にするか白木造にするか、仕様を決めます。
②屋根を破風型または延型にするか、形を決めます。
③どれくらいの人数で担ぐかで大きさを決めます。
④ベーシックな神輿にどれだけオプションを付けるかを決めます。
例:
・飾り紐を網掛品にする
・龍の蕨手を付けたい
・吹返しに3色メッキを付けたい
・彫刻を豪華なものにしたい
・彫刻を極彩色にしたい
・台輪を二重型にしたい
・屋根に貝を散りばめたい
・大鳥の目にダイヤを入れたい
※神輿製作の流れは一例です。